年末のご挨拶 平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も皆さまの温かいご支援のもと、Navigateは充実した一年を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。 さて、今年を振り返る中で特に思い出深いのは、新たな場所で再スタートを切ることができたことです。「場にはエネルギーが宿る」という言葉がありますが、まさにその通りで、日々この空間が愛着のある場所へと育っていることを実感しています。私自身、この場所に足を運ぶたびに居心地の良さを感じ、皆さまと共に過ごせることへの感謝の念が溢れてきます。 先ほど、スタジオに設置しているマシンのメンテナンスを行いました。それぞれのマシンに触れる中で、導入当初の熱い思いや期待がよみがえり、今では「相棒」と呼べる存在になったことを改めて感じました。日々のセッションを通じて、このマシンたちが持つ可能性を引き出しながら、「こんな機能もあったのか」と驚きや発見が続く喜びを味わっています。 来年はさらに、トレーナーとしても学びを深める一年にしたいと思っています。全国で活躍するトレーナーや世界をリードする方々からの刺激を受けつつ、目の前のセッションやクライアントの皆さまから学び続ける姿勢を大切にていきたいです。 また、新たな肩書きの「ウェルネスファシリテーター」としても、学びを深めるべく、業界横断的に異業種の方々との出会いを通して、新しい視点や風を取り入れていきたいと考えています。 社会的な出来事への思い 一方で、この一年の終わりに胸を痛める出来事もございました。隣国の韓国で発生した痛ましい事故は、私たちに多くのことを考えさせます。自然現象として片付けるのではなく、どのような仕組みがこの悲劇を招いたのかを「問い続ける」ことが、失われた命と遺族の方々への誠意ある行動ではないでしょうか。 もし着陸時に余裕ある対応が可能だったら、滑走路の変更や発着のスケジュール調整ができていたら――。そういった「選択肢が持てなかった」背景には、効率化や極限化を追求するシステムの歪みがあるのではないかと考えてしまいます。 (現場を知らない身ゆえ、的外れな指摘となっているかと思います。ご容赦ください。ただ、悲痛の思いにいる一人の人間として何か立ち上がらねばと思うのです。) 私たちは、時に立ち止まり「人間らしい温かさ」や「スペース」を大切にするべきではないでしょうか。バートランド・ラッセルの言葉にあるように、「人間の幸福は、制度が正しいかどうかに依存する」のです。より良いシステムの構築には、私たち一人ひとりの理性と倫理観が不可欠です。それは、ドラッカーが指摘した「インテグリティ(高潔さ)」という言葉もひとつの標語にできるかもしれませんし、「ノブレスオブリージュの精神」でも良いでしょう。 つまるところ、今一度、人間に宿る「善」と「美」を見出す時が既にきているのです。 年末の感謝と新年への抱負 本来であれば、この場では弊社の取り組みを支えてくださる皆さまへの感謝を述べるべきところですが、あまりに心を揺さぶられる出来事に触れずにはいられませんでした。どうか、この思いを共有していただけることを願っております。 寒さが厳しさを増す折、どうぞお身体にはくれぐれもご自愛ください。 新しい年が皆さまにとって実り多き穏やかな一年となりますようお祈り申し上げます。 年末年始の営業のお知らせ 【年末営業終了日】2024年12月31日(火) 【年始営業開始日】2025年1月4日(土) 本年も大変お世話になりましたこと、改めて御礼申し上げますとともに、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 感謝と一人ひとりの幸福を願って Navigate 代表 早田 航 みなさんこんにちは。ナビゲートの早田です。
毎日がそうなのですが、本日も感動的なセッションを体験しましたので、ご本人の承諾も得てここに記録したいと思います。 実はここで登場する20歳の女性は、以前のブログにも登場してくれました。成人式のためにダイエットを決意し入会することになった彼女は、現在は通い始めて3ヶ月と1週間になります。 そのプロセスにおける数字の変化の大きさは目を見張るものがあるものの、それよりも深い喜びがある”成長の本質”を今回ここで語らせていただきたいと思います。 -自己中心的から他者中心へ- 彼女は中学生の頃、大好きだった柔道に没頭し、ハードな練習もハードと思うことなく、相手を倒すときの快感や試合で勝つことの喜びに溢れていた時期を過ごしていたといいます。しかし、いつの間にか、練習をすることや試合に勝つことが、自分のためというよりも指導者の期待に応えたいという思いに変わり、いつしか柔道そのものも好きではなくなってしまいました。それが、当時の彼女の大きな出来事でありました。その時も、最も応援してくれていたのがお母様であったといいます。きっと、彼女の柔道に対する気持ちと、誰かの期待に応えたいという気持ちも深く理解しながら、今は応援するしかない。という複雑な想いで応援していたのは想像に難くありません。 -サポートしてくれる人の応援の仕方- そんな時代があったことも、いつの日かは思い出すことは少なくなり、成人式が迫ってきたこともあって、ダイエットを始めました。ダイエットをしていく中で、自分のために自分の時間を作って努力を重ねていきました。そして、彼女が最も成功できたことはお母様の存在だといいます。 食事のサポートや存在としてのサポートが彼女を支えてきました。ヘルシーな献立に加えて、言葉掛けも寄り添ってくれているといいます。「残っているから食べて」ではなく「無理しないで明日食べるといいね」だったり、食事以外の運動についても、一切、運動してきたら?ストレッチはした?歩いてきたら?と言葉掛けをすることはないといいます。 実は、サポートしている側にとって、これほど難しいことはないと私は考えています。せっかく始めたんだから頑張ったら?と期待が全面に出過ぎる時、私たちはこのような状況に陥ってしまうことも珍しいことではありません。 サポートをするときに最も大事なことは「何もしないことをする」ということなのです。Yさんのお母様はそのことを中学生の頃から大事な在り方として体現し続けていたのでしょう。 -他者中心から真の自己中心へ- 「今は、完全に自分のためにやっています」「他人の期待よりも自分が納得することを選びます」この2つの彼女のコアメッセージは私の胸にも強く響き続けています。そして、このエネルギーの源泉は、当時の彼女なりの”挫折から生まれている”ものです。あの時、強い選手はただただ、大好きな柔道を自分のために楽しんでいたことを彼女は知っています。そして、今再び、彼女の”人生の問い”が早い形で2回目の挑戦として目の前に現れてきました。「今度は自分のために頑張れるのか?」と。あの時の挫折は、実は、今を成功にするための糧となってYさんの進歩を支えてきているのです。その問いに対しての答えは、『当時も含めて、無駄なことは一つもなかった』というYさんの力強い言葉に表れています。 -癒しは成長からも起こる- 私はこれまで、変化のためには「成長」と「治癒」の2つの側面があると思っていました。成長欲求と自己受容のようなものです。しかし、彼女の場合はより本質的に真の変化を遂げました。 成長と自己受容が同時に進んだのです。このプロセスは、私たちに「問題は挑戦の中で自然に解決される」ということを訓えてくれています。 さて、選んだ道を正解にできるかどうか。過去の自分を受容してあげられるか。自分の内なる声を聴けてあげられているか。私自身が彼女との時間を共に過ごす中で、何度も自分に言い聞かせている言葉です。 そんな彼女は現在、小学生の頃に通っていた柔道教室に行って恩師に挨拶に行こうかなと言っています。当時の挫折は、支えてくれた恩師に不義理をしてしまったのではないかと思っていたようですが、今ではまた向き合えるかもしれないと感じているようです。 彼女はいまだったらもう一回、柔道が好きに思えるかもしれないとも感じていることが成長の証でありますし、そこには、やっぱり柔道が好き、だけではなく、当時の自分に感謝するという意味が込められているようにも感じます。 中学生以来、その袖を通していない柔道着は、サイズこそ今の身体には不釣り合いかもしれないけれど、柔道が大好きだったころの当時の笑顔とは何一つ、変わっていないはずです。 Yさんのように、自分らしく生きるということは「取り戻すだけ」であることを今一度再確認させていただく機会に恵まれました。 このような時間を過ごすことは、私の成長欲求をより強めてもらえています。 いい循環が巡っています。 2024/12/11, 羽田空港へ向かう空の上で |
Author Wataru Soda Archives
1月 2025
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