前半では6つのメソッドが出来上がってきた背景についてお話をさせていただきました。それも「結果が出る」にはどうすればよいか。クライアントがトレーナーと時間をともにする以外の場(自宅や職場など)で自身の運動を継続的に、さらには意図を持って運動をしていくにはどういった提案方法がいいのかを模索してきた結果、それらがおおよそ6つにおさまってきたということです。
ここからは具体的な中身について見ていきたいと思います。 全体を通して言えることは、現状の固まりやこわばり、さらには過緊張状態を、ゆるんでほぐして、程よく脱力できた上で、丁寧に動いて上質な筋肉を身につけていきましょうというフローになっています。 ゆるめる そもそも、私たちの体は(心も)緊張状態にある方がほとんどです。過緊張社会ともいえるこの世の中で、心身が程よく緩んでいる方の方が稀なくらいです。だからリラックスが大事なのですが、「力を抜いて」と言われて意識ひとつですぐに抜けるほど、簡単にできることではありません。この「ゆるめる」は、ストレッチポールを用いて、肩甲骨と股関節を中心に脱力を覚えます。どんな上級者でもこのSTEPは外せないほどにNavigateでも全員に行ってもらっています。 ほぐす 筋肉の”緊張スイッチ”がONから、上記「1. ゆるめる」を通してOFFになったところで、筋肉をほぐすチャンスが訪れます。ここでもストレッチポール、タイガーテール、トリガーポイントボール、ピンクボール(Navigate考案)を通して全身をほぐしていきます。この「ほぐす」の下準備を整えることが、この後の「3. のばす」の効果を増大させます。 のばす のばしたい筋肉が温まり、すでにほぐれているところで、今度は伸ばしていきます。冷え切った固まっている筋肉を無理に伸ばしてもその効果はイマイチで、どんな状態の筋肉を伸ばすかが、どんなフォームで伸ばすかよりも大切になります。そして、ストレッチはかける時間が何よりも重要であり、ひとポーズ20秒間で行います。この少し長めと感じる(かもしれない)時間で行うことによって、脳と筋肉で調和が図られ、柔軟性が定着していきます。 うごかす ここで行うことは、「動的ストレッチ」です。筋肉だけではなく、関節を意識して動かすことによって、関節部分にある関節包という箇所から潤滑油が産生されます。骨と骨の硬いもの同士を連結させる部位には”油”が必要です。筋肉の状態も整え、関節の状態も万全になったら、あとはいよいよ”鍛えるだけ”です。 きたえる ここまできたらもう8割以上が済んでいます。「済んでいる」というのは、体づくりのために必要なことをやり遂げているということを意味します。そのくらい、「鍛える=筋トレ」は最後の最後で行うことです。しかし、多くの人はいきなりここから着手してしまい、その結果に思い悩んだり、理想としていた体とはかけ離れたものになってしまうことがあります。想像していたよりもゴツゴツになってしまったり、変な筋肉がついてしまったりするのです。 だからこそ、基礎や下準備がここでも大切です。 やすむ 大切なコートや大事にしている靴でも、毎日使い込むよりも寝かせてあげる日が必要です。その方が長持ちしますし、良い状態が長続きしますよね。頑張ることが成果に繋がるだけとは限りません。私が資格を持つアリゾナを本拠地とするEXOSというスポーツ施設も「WORK + REST = SUCCESS」というくらい、鍛えることと休むことを合わせて成功と表現しています。 まとめ:心身の調和を目指して ここまで、「ゆるめる」「ほぐす」「のばす」「うごかす」「きたえる」「やすむ」という6つのステップについてご紹介しました。このフローを通じて、Navigateでは単に筋肉を鍛えるだけでなく、心と体の調和を目指しています。 多くの方が日々忙しい生活の中で、体が固まり、ストレスが蓄積されているのを感じているかもしれません。それを解消し、よりしなやかで強く、バランスの取れた体を手に入れるためには、この6つのステップが鍵になります。 重要なのは、急がず、丁寧に自分の体と向き合うことです。 結果を急ぐことなく、リラックスしながら進めていくことで、体は確実に応えてくれます(必ず結果が出ることがトレーニングを信頼できるところだと私は考えています)。 これまでトレーニングで思うような結果が出なかった方や、どうしても続けられなかった方も、ぜひこのアプローチを試してみてください。初心者の方から上級者の方まで、Navigateのメソッドはどなたにもフィットするように設計されています。 私が目指すのは、一時的な体の変化ではなく、長期的に心身が健やかに保たれるライフスタイルのサポートです。Navigateのトレーニングは、日常のあらゆる場面で役立つ体の使い方を身につけ、健康的で楽しい生活を送るためのお手伝いをします。 では…次のステップへ進んでみましょう。あなた自身の新たな可能性を見つけ、心身のバランスを整えながら、Navigateでのトレーニングを共に楽しんでいきませんか? |
Author Wataru Soda Archives
10月 2024
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