みなさんこんにちは。
ナビゲートのソウダです。 近頃は昔よんでいた本をまた書棚から引っ張り出し、付箋をつけていたところのページを開いては読み耽り、「あ、これ別の本でも何か同じこと言ってったけな?」ということでまた別の本にジャンプして同じようなことを繰り返しています。 ときには、あれ、なんでこんなところに付箋をつけたんだろう。と思うこともあれば、「おお、たしかにいい表現だなあ。今読むとさらに味が出てくるなあ」なんてことを思ったりしています。 以下の引用、なるほどな〜と感じる部分はありませんでしょうか? 人生において成功するためには、神は人にふたつの手段を与えた。 教育と運動である。 しかし、前者によって魂を鍛え、後者によって体を鍛えよ、ということではない。 その両方で、魂と体の両方を鍛えよ、というのが神の教えだ。 このふたつの手段によって、人は完璧な存在になる。 ーーープラトン(哲学者/思想家) 私たちは(いや、私だけか?)物事を捉えるときに、ジャンルや領域を区切って理解しようとしてしまいます。そうすることのほうが、区別がつきやすいといいますか、はじめはシンプルで捉えやすいですよね。 ですが、これもこれもあれもそれも繋がっていたのか!という発見もまた楽しいように思えます。 その例を、今回のブログでは記載してみようと思います。 さて、、と言いながら今考えているのですが、 そうだなあ、、じゃあ、脳と運動のつながりなんていうのはいかがでしょう? いきますよ。 まず、運動をすることによって体重が減る、筋肉がつく、体力が向上する。ということは明らかな事実ですよね。ここを少し掘り下げてみます。 運動をすると、神経伝達物質にも変化が起こります。 セロトニンや、ドーパミンという物質が出ます。 ちょっと簡潔にそれぞれの役割と機能をかいておきますね。 セロトニンとドーパミンは、神経伝達物質として知られており、脳内で重要な役割を果たしています。 セロトニンはストレスとも密接な関係があり、神経活動の調節に関与し、気分の安定やリラックス、幸福感をもたらす作用があります。不足すると不安感が生じることがあります。 ドーパミンは快楽や報酬を感じる際の神経伝達物質として重要であり、やる気や集中力、動機付けを高める作用があります。不足すると意欲低下や運動障害などが生じることがあります。 ここだけを切り取ってみても、運動を行うことによって、外見的な変化だけではなく、内面としての変容を遂げることが理解できますよね。 しかし、私が主張したい(皆さんと理解を共有したい)ことは、「脳は筋肉と同じで、鍛えれば育つし、使わないと萎縮してしまう」ということです。 脳の神経細胞は互いに結びついています。蜘蛛の巣のように全方位にはりめぐっているわけです。そして、運動をすると、その蜘蛛の巣がさらに広がり、そして糸一本一本がさらに強く結びつきます。 神経細胞は、筋肉と同じように負荷がかかると(ある程度のストレスなど)いったん壊れて、より丈夫に作り直されます。 つまり、ストレスによって脳を鍛えることができるということです。 しかし、とてもとても慎重にならないといけないことは、「適度な負荷」でないといけません。 このストレスレベルが強いと、いわゆるうつになりかねないのです。 このことからもわかるように、私たちは筋肉も適度な負荷で鍛え、脳も適度な負荷で鍛えることができる・必要だということです。 しかもおもしろいことに、筋肉も脳も何歳になってからでも成長するということです。 さらにそれらは、単にバラバラにそれらの実践に取り組むのではなく、それぞれに独立した実践活動が相互作用を生み出すように工夫すると、さらに効果が増大します(クロス・トレーニングといいます)。 例えば、ある実践(例:筋力トレーニング)を行なって得られたもの(例:綺麗な姿勢を保持する筋肉)を、ピアノの練習にも活かせるということです。 いくらピアノが好きだったとしても、首がゴチゴチにこっていて、腰のヘルニアの痛みを抱えながら演奏するのはしんどいですよね。。 トレーニングを行った結果として、痛みが緩和され、長時間の練習に打ち込めるようになるとさらに技術も向上することは想像しやすいかと思います。 ちょっとよくをだしてもう少し述べると、ピアノがすごく上手になって、演奏会に出演するようになって、多くの人に聴いてもらって、拍手をもらえるなんていう流れになると、これはもう最高ですよ。。 身体の変化が思わぬところに面白い変化をもたらされます。 それを生みだす最初のきっかけは「適切な負荷」です。 皆さんにとっての「適切な負荷」はなんでしょうか? 現代生活ではいかにストレスをなくすか、負荷を減らすかに注目され過ぎているようにも感じます。もちろん、ときにはそれが何より大事な場面があるわけですが、負荷ウェルカム〜!の姿勢もなんだか良さそうではありませんか? 身体と頭を鍛えて、完璧を目指すのはちょっと気が遠くなりそうですが、プラトンさんのご指摘を受け止めるのも悪くないかもしれません。 (あ!休息も大事だよ!!!) 参考引用文献: レイティ, J. J., & ヘイガーマン, E. (2009). 脳を鍛えるには運動しかない!, 野中香方子 訳, NHK出版. ケン・ウィルバー他. (2010). INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す 自己成長のメタ・モデル, 鈴木則夫 訳, JMAM出版. Navigate 早田 |
Author Wataru Soda Archives
11月 2024
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