-ダイエットのための筋トレで身体はラクになれるのか-
ダイエットブームも一段落してきた今, トレーニングの新たな側面が求められています. いや, こちらが本来あるべき姿なのかもしれません. その側面とは, "調子が良い身体づくり"のためのトレーニングです. 実はダイエットのための筋トレはテンプレート が決まっています. スクワット(下半身)・ベンチプレス(胸)・ラットプルダウン(背中の筋トレ)です. これらは大筋群と呼ばれる大きな筋肉の部位を鍛えて, 基礎代謝をあげて脂肪を燃焼させていきましょうとの意味があります. それらのエクササイズ自体は非常に価値あるものなのですが, ダイエットをする予定はないけど, 体力づくりをしたい人や, 健康になりたい人の場合も同じメニューでよいのでしょうか? -不調→病院→スポーツクラブ→?- 今現在, 首回りの不調や, 肩こりに悩んでいるAさんという方がいます. A さんは, 病院や整体に行き, その先生たちから"筋肉が少ないです, 運動をしなさい" と言われたのでスポーツクラブへ行きました. どうやら筋肉量が少ないから血液の循環も良くないという理由のようです. 本人としても先生たちに筋肉量が少ないと言われていたので, ジムのインストラクターに"筋肉を増やしたいです"と伝えました. すると, ここでも上記3つのメニューを伝えられたのです. しかし, 教えてもらったトレーニングを綺麗なフォームで言われた回数を一生懸命頑張るも, 一向に首回りの症状は消えません... なぜでしょう. -身体は全て繋がっている- (以下は一例です) 実は, Aさんは背骨が硬かったのです. 特に胸椎(きょうつい)と言われる胸の部分が硬かったのです. この部分が硬くなると, 胸の開きが鈍くなり猫背のような姿勢になってしまいます. そしてこの部分が硬くなっていたことが原因で, 首回りがその代償を受けてしまっていました. つまり, 胸の骨が硬いから首に負担がいっていたということです. そして恐ろしいことに, ベンチプレス(胸の筋トレ)を行うと, この部位はますます硬くなってしまいます. 非常に悲しいことですが, 逆効果だったのです... -Navigateではどうするのか- それでは一体Aさんは何を行うべきだったのでしょうか? それは"動的ストレッチ"と言われる動かすストレッチが必要だったのです. この動的ストレッチにより, 胸の骨の柔軟性を上げ, 首にかかってしまう負担を減らすべきでした. この胸椎の柔軟性の向上は, ダイエットメニューの中にはまず入ってきません. この部位以外にも, 首・腰・股関節・肋骨(ろっこつ)などをたくさん動かして, 人間の身体が本来もっている正常な可動域に近づけてあげることが, 調子の良い身体づくりのためには欠かせません. それができたのちに, 様々なトレーニングを行なって筋肉をつけていくとますます身体はラクになっていきます. 筋トレ=ダンベルを使うというロジックは誤解です. 気持ちがいい!すっきりする!そんなポジティブで爽快なトレーニングをしていきましょう! |
Author Wataru Soda Archives
12月 2024
カテゴリ
すべて
|