糖尿病とは-国民病とも言える糖尿病-
生活習慣病の代表格である糖 尿病は今や予備軍を合わせると2,000万人もいると推測されています.その糖尿病にはいくつかタ イプがあり, 最も多いのは2型糖尿病です. 2型糖尿病の発症は過食や運動不足といった生活習慣にも関係しています.つまり, 食べ過ぎによる摂取カロリー[増]と, 運動不足による消費カロリー[減]がこのような事態を引き起こしているのです. -糖尿病の3大治療- 糖尿病では, 食事療法, 薬物療法と並び, 「運動療法」が重要な位置付けとなっています. 中でも, 米ハーバード大学公衆衛生大学院客員研究員のAnders Grontved氏らの研究チームが発表した「日常的に筋力トレーニングを行う群ではそうでない群と比べ, 2型糖尿病の発症リスクが"34%"低下することがわかった」という論文内容がその必要性を物語っています. これは筋力トレーニングに限った話ではなく, 有酸素運動の価値もうったえており, 有酸素運動が週に1時間の場合は7%, 60~149分の間の群では31%, 150分以上の群では52%のリスク低下となっていました. -筋トレと有酸素運動の両輪で進めるのが効果的- 「肥満を解消するには有酸素運動」との見解から以前は運動療法といえば筋トレよりもウォーキングが推奨されてきました. しかし, 同試験では, 「有酸素運動と筋力トレーニングをそれぞれ週150分以上行った群では2型糖尿病発症リスクが59%も低下した」とあることから, 2型糖尿病予防には, 筋力トレーニングと有酸素運動の2本柱で運動療法を行っていくことが最も効果的と位置付けられています. -Navigateではどうすすめるのか?- これまで, 理論と重要性ばかりを話してきました. しかし, 運動や食事が大事なのはわかっていることではないでしょうか. 実際には「わかっちゃいるけどできない」という声が聞こえてきそうです. そのお気持ちよくわかります. 人間は誰でもサボりたくなる生き物ですし, できれば楽をしたいという心理も理解できます. そして, この糖尿病に限った話ではありませんが, 運動を継続していくには「習慣化」が必要不可欠です. 全く運動をしていなかった人がいきなり1週間に筋トレ60分とジョギング60分など継続してできるはずもありません. 誰しも一歩ずつ階段を登っていくことが大切です. そして振り返ってみたらいつの間にか高い景色が見えているような状況にするべきです. Navigateでは, 一気に食事・筋トレ・有酸素運動の3つを取り組んでいくのではなく, 1つずつ習慣として身につけていきます. そしてその一つひとつを段階的にレベルを引き上げていきます. 肥満改善効果のある有酸素運動でいえば, 初めはゆっくりなウォーキングから徐々にキビキビ歩きに変わり, 軽いジョギングに変わっていくように変化させていきます. ここでも, 無理なく継続していくことが何より重要です. さあ, Navigateで新しい運動習慣を身につけていきましょう. |
Author Wataru Soda Archives
10月 2024
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