-何を変えると"健康"なのか-
健康というとても広い意味を持つ言葉を扱おうとするとき, 何から検討すれば良いか判断に困るかと思います. "健康の実現"を「運動施設」で目指す場合は, 科学的な根拠が必ず必要になってきますが, そのパズルを作り上げるときにどんなピースが必要なのでしょうか. 私たちトレーナーは次のようなピースを常に頭に入れています. ●筋力 : 筋の力を発揮する能力 ●身体組成 : 身体における筋, 脂肪, 骨, その他生命維持に必要な部分の相対的な量 ●心血管持久力 : 持続的な身体活動時に酸素を供給する心血管系と呼吸機能の能力 ●筋持久力 : 筋が疲労せずに活動を続ける能力 ●柔軟性 : 関節の可動域 これらの構成要素を念頭に置きながら, 目の前の人が何に手を付けると最も大きな変化が起こるのだろうか, ということを考えています. -筋肉量と筋力は違う- 「貯筋」というワードを聞いたことはあるでしょうか?「筋肉を貯めていく」という発想のもと, 筋肉をたくさんつけましょうということです. 20歳を過ぎて1年で1%ずつ減っていく筋肉量ですから, この用語を聞いたことなどがきっかけで, 筋力トレーニングを始めたという方もいらっしゃるかもしれません. ですが, 筋肉は増えさえすれば良いわけではありません. それを使える状態にアップデートする必要があるのです. それは, 同じ"スクワット"というエクササイズでも, ゆっくり動かして「筋肉量を増やす」段階が必要な時もあれば, 腕をブンっと早く振りながら反動をつけて行い「筋力をつける」時期も必要なのです. 増やしたものを使う時も必要なのですね. -ジムでは筋トレとストレッチをするところなのか- 重いダンベルと痛いストレッチ. ちょっと往年のジムのイメージでしょうか. ですがもちろん現在はこのような雰囲気はありません. 特に今必要とされているのが心臓へのトレーニングです. 無論, 心臓は血管を全身に運んでくれるポンプの役割を果たしてくれています. このことによって疲れにくい身体になったり, 長時間同じ動作(例えば歩く)がラクに行えるようになったりします. ジムは, 筋肉をつける筋トレと, 柔軟性を高めるストレッチ, そして, 体組成が変わり持久力が向上する「有酸素運動」も行う場所です. -Navigateではどうするのか- 上記のようにたくさんの要素を挙げてきましたが, このミッションを着々と遂行できるのはロボットだけではないでしょうか. 私たちはやはり人間ですので, 大切だとわかっていてもなかなか出来ない時もあります. そこをサポートさせてもらうところに, 本質的なトレーナーの役割があるようにも感じています. つまり, フィジカルだけでなく, メンタルのサポートを行うということです. 「わかっちゃいるけど出来ないんだよな~」の時にどうするか. それは感覚的な話でなく, こちらも健康心理学という学問がバックグラウンドにある科学的手法です. これに限っては対 ヒトの話になってくるので, レッスンを受けてみてから感じてください(笑) Navigateでは, 筋力/身体組成/心血管持久力/筋持久力/柔軟性の各要素に加え, 「メンタル」という科学/ホスピタリティで健康づくりを目指していきます. 運動処方の指針 運動負荷試験と運動プログラム 原書第8版 American College of Sports medicine 南江堂 |
Author Wataru Soda Archives
9月 2024
カテゴリ
すべて
|