-ストレス対処先進国ドイツ-
ストレスという目に見えないものに対してみなさんはどんな対処(コーピング)をしていますか? ストレスは溜まりすぎると良くないということは周知の事実だと思います. そして, そんなストレスに対処できるエクササイズが存在するということをご存知でしょうか? それは1932年にドイツの精神医学者, シュルツ氏によって考案された「自律訓練法」というものです. ヨーロッパを中心に, 広く世界に普及しているリラックス法として知られています. 1日10分で心身をリラックスできる科学的根拠に基づいたメソッドです. このエクササイズを行えば, 1.蓄積された疲労を回復することができる 2. イライラせずおだやかな気持ちでいられる 3. 向上心が湧く 4. あがり症が落ち着いてくる 5. 集中力が上がる など様々な能力が身につきます. -メンタルの調整はフィジカルから- フィジカル的に感じることができる要素としては, お風呂に入っているときのような感覚を得られ, 気持ちがスーッと落ち着き筋肉が緩み始めます. すると筋肉の周りにくっついている血管が拡張していき血流量が増えます. 血流量が増えると, 体温が上昇しやすくなりこの暖かくなる感覚というのがお風呂に入っている時に似ているということです. そして,私たちの体内には, 24時間の時計の針を刻む「サーカディアンリズム」という機能が備わっています. もしストレスが強くかかっている状態の時は, このリズムが乱れ, 調子を崩しやすくなってしまいます. そのサーカディアンリズムも自律訓練法によって調整することが可能なのです. 私たち人間は, リラックスしようと思って簡単にリラックスできる動物でありません. ですが, 身体から心の方に向かってフィードバックを送ることは可能なのです. ちょうどそれは, 背中をさすってもらうと気持ちが落ち着いてくることとも同じです. 自分の腕や脚の”フィジカル”へ注意を向けることによって, それが”メンタル”にまで影響を及ぼしていくことができます. ストレス社会と言われる現代, このテクニックを持って乗り切っていきましょう. -Navigateではどうするのか- この自律訓練法に要する時間はおよそ15分間です. 1セッション60分ということを考えると, この後にパーソナルストレッチを受けていただくことをお勧めしております. これは, コンプレッションとストレッチングを組み合わせたコンディショニングケアの一種で, 筋肉の圧を解放し, 血液循環を促進します. "メンタルケア"と"フィジカルケア"のシナジー効果で心身ともに調和のとれたヘルシーを作り出していきましょう. フィジカルトレーナーであるからこそ, メンタルの重要性を痛感し, 健康心理士になった経緯もあることから, あなたにとってもメンタルへのアプローチは新たな気づきになることと確信しています. |
Author Wataru Soda Archives
12月 2024
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