ストレッチを行うと身体にどのような変化が起こるのでしょうか?
それには大きく分けて2つの期待できる効果があります. 1. 毛細血管が増える ストレッチをすると筋肉だけではなく筋肉と一緒に張り巡らされている血管まで一緒に伸長します. すると, 血管は引き伸ばされるので管が狭くなります. しかし, 身体の中を循環する血液の量は変わりませんので, 当然, 圧が高まります. その圧の高まりから血管が新たな血管を作り出し, 毛細血管が生成されるのです. その結果, 血液量は同じで血管の体積は増えるので, 血圧を下げることができると期待されています. そして毛細血管が増えるので, 体の隅々まで血液が行き届きます. つまり全身にきちんと栄養が行き渡るということです. それがストレッチをすると肌の調子まで良くなると言われるゆえんです. 2. 疲れにくい身体になる そもそもストレッチを続けていくと筋肉がゴムのように伸びるという概念は間違いです. 筋肉はゴムのように伸び縮みするものではなくどちらかというとチェーン(鎖)のようなものです. ですので, 柔らかくなるという表現よりも「可動域が広がった」の方が正しい言い方ですが, 便宜的に柔らかいと表現する場合が多々あります. さて, 伸び縮みしないのであれば, なぜストレッチによって可動域が広がるのでしょうか? それは, ストレッチによって上述の「鎖の数が増えていく」からです. 部位をイメージしてみましょう. 自分のお尻の付け根(座った時に椅子にあたる骨)から膝の裏側までチェーンがついており, その場に立って前かがみになっている状況(前屈)を想像してください. そのときチェーンの数が少ないと前屈をするときにチェーンのテンション(ハリ感)が強く感じるはずです. 一方でチェーンの数が多いと長さにゆとりがありますので「たわみ感」が生まれ余裕が出ます. このように全身のあらゆる部位に「たわみ感」があれば, いちいち「ハリ感」を感じずに生活できます. 「ハリ感」というのは常に全身が縛り付けられているような状況です. 当たり前ですが, そのような状況だと体が窮屈になり疲れやすい状態を招きます. ストレッチによって「毛細血管」と「たわみ感」を生み出し, 筋肉と血管を若返らせましょう. |
Author Wataru Soda Archives
10月 2024
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