みなさんこんにちは、ナビゲートのソウダです。
先日、奈良国立博物館へ訪れて、表題の展示会へ行ってまいりました。1200年前の光景がこうも如実にイメージできることがあるのかと思うほどに、当時の様子が鮮明に味わえる素晴らしい会でした。展示物では重要文化財にも指定されている弘法大師行状絵巻[巻第三]は、荒れ狂う海を超えて、遣唐使船に乗って唐に向かう空海の想いと情熱がほとばしっており、その様子に想いを馳せるとうっとりするとともに胸が高まりました。さらに、国宝にもなっている空海が最澄に宛てた手紙「風信帖」は言葉どおりの感動ものでした。感動以上の感動をあらわす言葉があれば、それを使いたいほどに感動的でした。他者を思いはかる尊敬の気持ちと、それをより引き立てる謙虚な姿勢とが、美しい書によってさらに心が込められ、涙ぐむほどに胸が熱くなりました。 そんな空海展を熱く語ってきましたが、元々は、奈良の興福寺と薬師寺を目指して赴いた旅でありました。ただ、そこを訪れる最中のどこかのお店で、パンフレットを見つけ、すぐ近くでこの展示会が催されていると知り、急遽ここにも足をのばしたのです。上記2つのお寺は、それはそれで素晴らしく、日本が誇る法相宗の宗派を体感する寺院は荘厳というよりも開放感と温かみに溢れていました。近頃感心を高めている唯識学という学びがよりリアルに味わえる良い機会となりました。 さて、そんな2つの寺院と、空海展を見た後に、これは京都の東寺にも行かねばならん!となってそのまま列車で移動し、京都へ到着しました。東寺で見た立体曼荼羅と呼ばれる弘法大師 空海の教えを表現する世界観にも圧倒され、当時から今の今まで語り継がれる理由もなんとなく想像できました。 すると今度は、その東寺で偶然にも開催されていた-草場一壽(くさば かずひさ) 陶彩画展-をみる機会にも恵まれ、ますます充実の旅となってきました。 そんなこんなで話は飛んでしまいますが、これは、トレーニングバージョンの曼荼羅を作るべきだ!と想い、今は構想と試行錯誤を続けています。トレーニングをこれから始める人も、これから始めようとする人も、一目で自分が行うことと、その目的がわかればますます意欲的に取り組めそうではないでしょうか? 空海は、伝える内容もさることながら、伝えようとする姿勢も天才的だったのではと思うのです。世の中に溢れる素晴らしい情報・知識・智慧をどのような手段をもってお届けしていくのかを考え直す良い機会となりました。 いつかは、私も立体曼荼羅を作る日もくるかもしれません(笑) 皆さも機会があればぜひこの機会に。 Navigate 早田 |
Author Wataru Soda Archives
11月 2024
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