-わかっておきたい主徴-
自分ごととして置き換えて考えられると, 相手の気持ちも理解しやすいし, 悩みの共感度合いも高いと思います. 私(早田)は男性トレーナーとして女性の身体を体感的には理解できないので直接, 体験談を聴くか教科書や講習会でしかその情報を掴むことができません. ただ, 学ぶたびに, 同じ人間なのにこんなに違うものなか...と驚かされます. もう随分昔から言われていることですが, 過酷なトレーニングを積む女性アスリートや運動愛好者に発現しやすい問題として, 運動性無月経というものがあります. -しかたないとか, ない- 強い痩せ願望や, 激しい減量または, 過酷なトレーニングや栄養不足によって引き起こされてしまう運動性無月経ですが, その結果"疲労骨折"になってしまう場合があります. 疲労骨折という言葉を聞くと, 運動のし過ぎ, 休養の少なさを想起させますが, それだけが問題ではありません. 女性アスリートの多くが, 月経不順や3ヶ月以上の無月経を経験しているという報告があります. 無月経はエストロゲンの分泌を閉経後のレベルまで低下させ, その結果身体はあたかも閉経後のような反応をみせます. 骨量(骨密度)の低下はその典型です(なのでカルシウムは必要と言われていますね). これに, 上述のエネルギー不足が重なれば, 骨量はさらに低下し, 若年性の骨粗鬆症へと進行します. エネルギー不足/無月経/骨粗鬆症らが絡み合って女性アスリートの心身を蝕んでいることは十分考えなければいけません. -6.2%だから低いのか- 例えば, 女子バレーボールの選手だと, 無月経の割合が6.2%(能瀬ら, 2014年)です. 体操の選手になると75%にも上ります. 疲労骨折は選手生命にも関わる重要な因子です. 選手生命が長いということは, 心身ともに成長する期間が長いということですから競技力の向上うんぬんよりも重要です. では, 6.2%だったら100人に6人しかいないからいいのか...そんなわけはありません. 16人の部員がいたら誰か1人は疲労骨折かもしれないのです. その一人の人生の成長のチャンスを潰してしまうかもしれないことは恐ろしいことです. トレーニングはその人の可能性を拡大させるものであるというのが私の信条です. 学校部活動やスポーツ団等の指導者の中でもまだまだ認知が弱いというこの事実は周知されるべきですよね. -Navigateではどうするのか?- Navigateの理念は"可能性を感じる"です. トレーニングは可能性が拡大します. 健全な身体に健全な心が宿るとも古代から言い伝えられています. 可能性は一人だけで拡げるよりも, 誰かのサポートがあればこそ, さらに力強く拡がりを持てるモノになります. あなた専属のプライベートトレーナーとして"ただトレーニングを与えるだけではない"と考えるトレーナーを目指しています. 共に感じ, 共に成長できると言えばおこがましいですが, 心からそう思うのです.. |
Author Wataru Soda Archives
9月 2024
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