ふと本棚に目を向けると、今の自分の関心ごとに応じて、視点がうつろうことが面白いと感じている。今朝は石井直方先生の「筋肉強化の教科書(東京大学出版会)」であった。器具などを用いず、少ない運動量で大きな効果を得るという”スロトレ”の第一人者である石井先生の本が私の目に飛び込んだ。というのもきっと、私の心は改めて筋肉の構造と機能を知りたいと思ったのだ。 -- あれは私が大学1年生の時、今日から俺は筋肉をマスターするんだ!と一人で意気込み、ノートを用意して、解剖学の基本の基本から勉強を始めた。ノートのタイトルには「筋肉ノート」というなんとも陳腐なネーミングをあてていたが、当時はそんなこと気にしていなかったように思う。6畳一間の部屋と玄関をつなぐ細い廊下部分に奥行きの狭い簡易的なテーブルを用意して、どこで手に入れたか思い出せない弱々しいキャスター付きの椅子に腰掛け、書を広げ、ペンをとり、学び始めたのだ。 そして、まさに今から勉強を始めようとしているその時に、ある友人が突然、自宅に訪れた。これあげるよ、と。渡されたのは石井直方先生の本であった。彼と私は、出会って間もない期間ながらも、私が筋肉に関心があるということを気に留めてくれていたようで、そんな私に良書を渡したいという思いがあったらしい。というのも、彼の地元のトレーニングジムは、そのジムのオーナーがこの石井先生と懇意の関係にあるらしく、指導法とトレーニング機材の種類などにおいても、地元で”あのジムは次元が違う”と囁かれていたという。 その本には、目から鱗のことばかりであって(今思えばそれはほんの基礎に過ぎないのだが)、高校生の頃に知っておけば、もっとテニスが上手になったのかもしれない!と嘆きながらも興奮して勉強を始めていた。筋トレの本は即実践が要求されることもあり、ページをめくるごとに、立って筋トレしたり、寝て筋トレしたり、壁に向き合ったり、枕を使ったりと、忙しかったように思う。 そんな書を受け取ってから、早15年である。まさしく筋肉のことばかり考えていた期間であったように思う。しかし、どれだけ自分が学び得ているのか、ふと不安になることの方が多い。この15年間を濃縮に濃縮を重ねるともしかするとほんの1年で成し得れたことなのではないか?と考えることもある。学び方を知らなかったことも大きな要因だろう。そして、学べば学ぶほどに知らないこととその領域の深さに目が眩んでしまう。もうはっきり言っておわらない旅である。そんな”道”であるから惹かれていることも同時にあるような気はするが.. (本題に入る前に昔話にお付き合いいただき申し訳ない。。ついつい筋肉談義に花が咲き..) そうそう、「からだのひきしめ」ということにテーマを絞ると、ここまでの学びを通して思うところは、「筋トレ」「有酸素運動」「食事」の3つに取り組んだら良いということである。脂肪を燃えやすくする筋トレ、生活の中でよく動く有酸素、そして、何を食べているのかを自覚的になり、欲求に任せるままにしない食事。この3つを抑えると「ひきしめ」は手に入る。いや、それに成る。という方が適切かもしれない。ひきしめはどこか自分から離れたところにあるのではなく、自分の中にすでにある、なんていう言い方もできそうな気はする。そして、最も大切なことは、それらの行動も思考をも下支えする「心」の問題である。 一日一日、克己心と自制心を育むということが実はシンプルであり大切なことであるということを、石井先生の隆々とした筋肉を見ながら私は反省をしています.. お手隙の際にぜひこちらの記事を読んでください。石井先生の生き様が感じられます。 筋肉はうそをつかない がん治療しながら研究続ける 東大名誉教授・石井直方さん それでは、今日も良い一日を! Navigate 早田 「ストレッチ&ポール ワークショップ 第二弾」開催決定 ポールを使って身体のゆがみの解消し、綺麗な姿勢づくり、しなやかな柔軟性向上を目指していきませんか? <開催詳細> 日時: 2024年5月26日(日)10:30~12:30(途中休憩あり) 場所: 大分市府内町1-6-41 GRC opus funai 5 4A スタジオNavigate 参加費: 7,000円(教材費など全て込み)(早期割: 2024/05/1迄の申し込みで6,000円) 参加人数: 6名(最小施行人数3名) 必要な持ち物: 動きやすい服装、汗拭き用タオル (ポールはこちらで準備しています) 決済方法: 現地での現金徴収(釣り銭の出ないようにご協力ください) 申込方法: 下記のフォームに必要事項を記載して申し込みください。 ご連絡先: [email protected] |
Author Wataru Soda Archives
12月 2024
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